Teacher’s Voice 3.2. 小金井市立前原小学校校長 松田孝先生:教えない授業をどうやって実践したのか


前回から2回シリーズでお届けしている、東京都小金井市立前原小学校にお邪魔してお話を伺う企画の第2弾。今回はEnglishCentralの導入を積極的に進められた、松田孝校長先生にお話を伺いました。

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教育は個性化と個別化

EnglishCentral(以下、EC)

EnglishCentralを導入しすることになった経緯を教えて頂けますでしょうか?

 

松田校長(以下、敬称略)

何年か前に出席したセミナーで、高校の先生がEnglishCentralを紹介していて、そこで初めて知りました。ちょうど子どもたちにどういう学びの場を提供できるか悩んでいたところだったので、その先生のお話を聞いてすぐに登録をしました。

 

EC

登録してみていかがでしたか?

 

松田

まずスピーキングを採点できるところが面白い。子ども向けも含めて動画も豊富にある。ここには、子どもが学べる場が揃っていると思いました。

 

EC

ご導入されたのは、前任の多摩市立愛和小学校でしたね。

 

松田

はい、前任校ではSkype英会話やALTを試してみました。ネイティブの人と話す機会をつくることは大事なのですが、コスト面や学校の急なニーズに対応できるかというと難しいというのが実感でした。人がからむサービスはスケジュールの調整や人件費の支払いなど、学校での導入にはハードルが高いです。その点、EnglishCentralにはいつでも学習可能なコンテンツがあるので、あとは端末さえ用意できれば活用できると思いました。

 

EC

具体的にどのように導入されたのでしょう?

 

松田

前原小学校に赴任した昨年もそうですが、すでにALTをメインにした指導計画ができあがっていたので、そこにアドオン(追加)するイメージでEnglishCentralをスタートしました。既存のフレームができ上がっていると、それを丁寧になぞる授業が大事だと思ってしまうんです。なので、EnglishCentralを使った授業も、こういうアドオンという形にならざるを得ないです。

 

EC

アドオンではなく、全面的に導入する秘訣とは何でしょう?

 

松田

今年から完全にEnglishCentral中心の授業を開始できたのは、学びに関するイメージを担任の石井と共有することができたからです。私も石井も学びは個性化や個別化が大事だと思っています。学習の習熟度やスピードは子どもによって違う。今までの教科教育で実践してきた指導法は、大量生産と大量消費の時代のもので今の時代に合っていません。今は通信インフラが整っていて、ネット上に優良コンテンツもいっぱいあるので、こういう授業ができる環境が整っていまるのです。

 

私はプログラミングの授業も推進しているのですが、プログラミングは端末を配って進めるしかないので、児童に1人1台端末を配ってやらせるしかない。そうなると、既存のフレームワークにとらわれずに授業がアダプティブになるので、授業の進め方ががらりと変わります。

 

理想は教えなくても良い教育

EC

理想としてはわかっていても、なかなかそれを実践できている教育現場は少ないと思いますが。

 

松田

極端な話、「教科書はいらない」。そして「教えなくても良い」。これが難しいんでしょうね。よくアクティブラーニングと言いますが、現在のはほとんどアクティブティーチング。だから子どもたちも、どうすればアクティブになれるのかわかっていないのが実情です。

 

EC

なるほど、「教えなくても良い」は難しそうですね。では、先生は何をやるべきなのでしょうか?

 

松田

英語はネット上に優良コンテンツがいっぱいあるのだから、そこからやりたいものを選んできて、それを応援してあげることです。できる子にはもっと頑張れとメンターの役割を。丁寧に確認しながらやりたい子にはコーチングを。そして全然やる気のない子には、ちゃんとティーチングをしてあげれば良い。45分の授業の中で、この3つの役割をオーガナイズできるのがファシリテーターだと思います。よくティーチャーとファシリテーターは対立概念として捉えられますが、私はそうは思いません。

そして、授業をオーガナイズする上で必要な子どもたちがどのような学びをしてきたのかについての情報は、EnglishCentralのデータベースがしっかりと提供してくれます。それを見ながら計画を立てるのだから、データサイエンティストの側面もありますね。こう考えると、実際の授業でティーチングをしなければならない場面は、それほど多くなくて良いのではないかと思います。

 

EC

公立の小学校でそれを実現しているのはすごいですね。

 

松田

私学と違う公立の良さはあると思いますが、すべての子どもたちに同じ教育をというのが不可能になってきている。昔は新しいことを学ぶ場が学校で、学校でなければ教えられないという前提でした。今はいくらでもクラウド上で無料で入手できるので、意識の高い親は学校での学びと家庭での学びを分けて考えています。学校は友達と仲良くかかわって、安全と人権を守ってくれればよいとなる。塾に行く。そして、もちろん私学を受験する子もいます。

端末が1人1台行き渡っても、格差はなくならないと思います。むしろ広がると思いますが、できる子はどんどんやれば良いと思っています。一方で、私学のような割と画一的な環境で、本当に海外で通用するようなリーダーが育つのかなという思いもあります。泥臭い中でたくましくやることも必要なのではないかと。その意味で公立でリーダーを育てたいと思います。

 

EC

最後に話をEnglishCentralの戻しますが、子どもたちにどのように使ってほしいと思っていますか?

 

松田

どんどんしゃべってトライ&エラーをすれば良いのではないかと思います。最初の授業で「英語のシャワーを浴びて、英語のマシンガンを放とう」と担任の石井も言っていましたが、それができる最高のコンテンツがEnglishCentralだと思います。教材や学び方はEnglishCentralが提供してくれますので、先生方も臆することなくトライをしてみれば良いと思います。

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