前回の稲葉選手のインタビューに続いて、今シーズンからアルビレックス新潟シンガポールの監督に就任された吉永一明監督にもお話を伺いました。
中央:稲葉修士選手、右側:吉永一明監督、そして今シーズンのユニフォーム
EC
吉永監督は今季から就任されましたが、シンガポールリーグの監督にチャレンジしようと思ったきっかけは何でしょうか?
吉永監督
これまでのキャリアの中では、Jリーグチームのコーチやユースチームの監督経験はありましたが、トップチームの監督だけは一度もありませんでした。アルビレックス新潟シンガポールから監督のオファーを頂いたとき、まずはシンガポールリーグでチャレンジをしてみようと思い決断しました。
EC
決断に際して迷いや不安はなかったのでしょうか?
吉永監督
不安要素に関してはありませんでしたが、迷いが多少ありました。
海外にでるとことのメリットとデメリットを自分なりに考えて、最終的にメリットを選択することにしました。
EC
英語については元々自信がありましたか?また、新しいことにチャレンジしたいと思う原動力は何でしょうか?
吉永監督
英語に関しては、元々好きでしたが、今までの勉強していたものがとても中途半端な終わり方だったので再チャレンジしたいなと思っています。
S級ライセンス(JFA公認S級コーチ) を取得した同期生の多くが現在活躍をしているので、負けたくないという気持ちが大きな原動力です。ライバルの存在が大きいですね。
EC
チームの選手とのコミュニケーションは日本語だと思いますが、監督のお仕事で英語を使うシーンというのは、どういうものが想定されるのでしょうか?
吉永監督
インタビューや記者会見です。どちらも現地のメディアに対してですので、英語で質問されますし英語で回答しないといけません。
現時点ではまだ難しいですが、今後はすべて英語で対応できるように勉強していくつもりです。
EC
試合中だと、どのような場合に英語を使う機会があるのでしょうか?
吉永監督
「あれ?」と思うような判定があったときに、英語でうまくコミュニケーションがとれると、試合をスムーズに運べるのではないかと思うときはあります。例えば、日本代表の試合を見ていても、長谷部選手は言葉ができるので、うまくコミュニケーションをとっています。レフリーと話をしながら進めることで、お互いに気分よくやれると思います。それができないと、リアクションだけ見て「こいつ何か文句を言っている」と思われるだけで損をしてしまう。言葉がうまくできれば、人間対人間なので「ちょっと頼むよ」みたいな話もできます。相手選手も同じだと思います。
EC
英語の勉強面で何か目標はありますか?
吉永監督
やはり、インタビューや記者会見、スピーチを通訳なしで英語で対応することですね(笑)。
EC
今シーズンのチームとしての抱負を聞かせてください。
吉永監督
昨年獲得した4冠を今年も狙うことと、ただ勝つだけではなく魅力的な試合をたくさんして、多くの人に試合に来てもらえるようにしたいと思います。
EC
ありがとうございました。もちろんEnglishCentralも、2年連続の4冠達成を期待しておりますが、その際に監督がカッコよく英語で優勝インタビューをされるのも楽しみにしております(笑)
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アルビレックス新潟シンガポールとは
2004年からSLeague(シンガポールプロサッカーリーグ)に参戦、若手選手を中心とした日本人選手だけが在籍しているプロサッカークラブ。シンガポールサッカーの発展に貢献すると共に選手の国際経験の充実化を図ることを目指している。総合型スポーツクラブとして、マレーシア、ミャンマー、スペインへもサッカーを中心としたスポーツ事業を展開。
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