私に言語学習の才能はありますか?


(この記事は、EnglishCentral 英語版ブログに寄稿している James Alvis Carpenter さんの記事を、日本語版ブログのライター Ryoichi さんが日本語に翻訳したものです。原文こちら)

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言語はミステリアスです。皆さん、そう思いませんか?私と同じ英語圏の人が私が理解できない第二言語を話すという話を聞く度に、私はとても驚きます。それはまるで魔法のようです。

言語があまりにも謎に満ちているため、「私には言語を習得する才能があるのだろうか?」と自問自答することがあります。言い換えれば、「私には言語学習の適性があるのだろうか?」ということです。

さて、ここでいう適性とは何を意味するのでしょうか?

Susan Gass、Larry Selinker という2 人の言語研究者は、「適性とは、簡単に言えば、新しい知識やスキルを学ぶための一つの可能性である」と定義しています。「私に言語学習の適性がありますか?」という質問は、彼らに言わせれば「私に言語を習得する潜在能力がありますか? 」と言うことになります。

これは、一部の人には言語習得の適性があって、他の人はないような言い方です。しかし、学習言語の適性を測定することは困難な作業です。まず、「新たな知識やスキルを習得する潜在能力」はどうやって測定すればよいのでしょうか?どのような尺度を使用すればいいでしょうか?第二言語習得における「潜在能力」とは実際のところ何を意味するのでしょうか?それは改善することができるのでしょうか?言語適性テストの結果がよくなかった人には、何か他のことを学習するように促すべきなのでしょうか?

一部の研究者は、言語適性が「知能」と同じものであると述べています。この考え方からすると、IQ テストで高いスコアを取得した人は言語習得の適性があるということになります。しかし、言語テストの得点と IQ テストのスコアを統計的に比較しても、直接的な関係は認められませんでした。つまり、IQ と言語適性が同じことであると言うことはできませんでした。

また、他の研究者は、適性が「作業記憶」と関連していると述べています。作業記憶は「短期記憶」とも呼ばれ、新たな情報を保持し分析する脳の能力のことを指します。私たちの作業記憶内の情報のほとんどは長期記憶に保存されていないので、私たちは短期記憶の内容を分析した後、その内容を忘れてしまいます。例えば、テレビで何か面白いニュースを見ても、その後にコマーシャルを見たり、家族が話しかけたりするとニュースの内容を忘れてしまいます。研究によると、作業記憶の容量は人によって異なり、この容量から言語学習適性を予測することができると示唆しています。

しかし、青山学院大学で言語適性を研究する Peter Robinson 教授は、言語習得に求められる適性とは単一の能力ではなく、共同で機能する複数の異なる能力の集まりであると示唆しています。また、イギリスのノッティンガム大学の Zoltan Dornyei という研究者は、これらの共同で作用する一連の能力は、言語学習者のモチベーションに基づいていると考えています。

言い換えれば、学習者の真の適性は、学習者が高いモチベーションで学習した場合にのみ現れるということです。

これは、「私に言語学習の適性がありますか?」という質問に対しては、「強いモチベーションで一生懸命勉強した結果を見れば分かりますよ」が適切な回答だということを意味しています。

(Written by James Alvis Carpenter)

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